【日本看護協会】看護師の夜勤手当、平均1万1000円。|「割に合わない」と感じた明け方、それでも私たちが現場に立つ理由

30秒サマリー

背景と現在地 日本看護協会の最新調査によると、二交代制夜勤の平均手当額は約1万1000円でした。長引く物価高騰の中で、この金額は何年も横ばいの状態が続いています。

ニュースの核心 問題は金額の低さだけではありません。多くの看護師が、低い基本給を補うために、健康への不安を抱えながらも夜勤シフトを「入れざるを得ない」状況にある点です。これは労働の対価というより、自身の**「健康と引き換えにした生活防衛」**に近い側面があります。

結論 「夜勤手当はお小遣い」ではありません。それが生活費のメインになっているなら、少し立ち止まってみてください。体を壊してからでは取り戻せないものが、そこにはあるからです。

3分サマリー

その1万円は、薬代とケア用品で消えていく

16時間の長時間拘束。鳴り止まないナースコール。急変への緊張感。 ようやく朝を迎えて手にする対価が、平均1万1,286円(二交代制平均)。 これを時給換算すれば、深夜割増を含めても、その負担に見合っているとは言い難い水準です。

「一晩で1万円もらえるならいいじゃない」と世間は言うかもしれません。 しかし、その1万円の使い道はどうでしょうか。 乱れた自律神経を整えるためのマッサージ、荒れた肌をケアするための化粧品、眠れない夜に頼るサプリメント。 夜勤で稼いだお金は、夜勤で疲弊した心身を「マイナスからゼロに戻す」ためのメンテナンス費用に消えていませんか? それは純粋な利益ではなく、働き続けるための「必要経費」になってしまっているのが現実です。

「夜勤ありき」でしか描けない生活設計

さらに根深い問題は、看護師の給与体系が**「夜勤手当ありき」**で設計されていることです。

今回の調査でも明らかになった通り、看護師の基本給は専門職としては低く抑えられています。「夜勤を月4回やって、ようやく人並みの手取りになる」。この構造が、私たちを夜勤表から離してくれません。

20代のうちは体力でカバーできても、30代、40代と年齢を重ねるにつれ、夜勤のダメージは確実に重くなります。 「本当は回数を減らしたい」。そう体が訴えていても、生活費や子供の教育費が「夜勤手当込み」の収入で回っているため、シフトを減らす決断ができない。この「生活と健康のジレンマ」こそが、多くのナースが抱える静かな悩みです。

限界が来るその前に。「手放す」という選択肢も

国際的な研究でも、長期間の夜勤が健康に及ぼすリスクは指摘されています。 私たちは、自分自身の「元気な明日」を担保にして働いています。

もし今、あなたが「夜勤がつらい」と限界を感じているなら、それは甘えではなく、体からの正直なサインです。 「手当がなければ食べていけない」と思い込む前に、一度冷静に計算してみてください。 体を壊して休職した時のコストと、夜勤を手放して健康的に働く未来。

夜勤は、患者さんの命を守るなくてはならない仕事です。 だからこそ、それが「看護師自身の健康」を犠牲にするものであってはなりません。1回1万1000円という数字が、今のあなたにとって適正な対価なのか。次の夜勤明け、重い体を引きずりながら、少しだけ自分自身に問いかけてみてください。

一次ソース

https://www.nurse.or.jp/home/assets/20250624_nl02.pdf

(日本看護協会:2024年度 看護職員の賃金に関する実態調査 結果)

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